現在のカプセルホテルは首都圏に限らず、今や地方の街中でも見かけるようになりました。今回はなぜカプセルホテルがホテル開業としてオススメなのかと、需要やコスト、今後の展望の観点からご説明していきます。この記事を読み、ホテル開業を考えられている方には、きっと大きなひらめきを得られるでしょう!
カプセルホテル開業についての詳細と市場規模

カプセルホテルは大阪発祥の簡易ホテルで、初期の頃の客層は終電を逃したサラリーマンや、格安旅行を目的とした学生などを中心に発展と成長をしてきました。
しかし近年では非常におしゃれなカプセルホテルが増えてきていて、女性客も日に日に増えており、もはや全庶民を対象とした格安ホテルといっても過言ではないでしょう!
そしてご存じのとおり、カプセルホテルの一番の売りは他の簡易ホテルを凌ぐ安さですね?その分、一定の層のリピート率は多く、ホテル需要の増えている現在は、訪日観光客からの「潜在的需要」も大きく見込まれています。
現在の市場規模は1200億円ほどです。しかし今後の潜在的潜在的な市場規模はなんと2800億円以上なんです!
2017年1月にWizBiz株式会社が実施した調査によると、カプセルホテルの利用率は、総人口対比で約3.6%(約456万人に相当)であり、平均的な利用者は、年に6.4回程度利用し、1回の利用に4,082円程度を使っている。このことから、現在の市場規模は、1,200億円前後であろうと考えられる。
潜在的な需要までをも合わせると、市場規模は、約2,900億円程度にまで拡大する可能性を秘めている。
現在の訪日外国人の爆増の影響は、ホテル業の関係者でしたらもはや説明は不要ですよね?1990年代は年間300万人台で推移していた訪日外国人数ですが、2018年の現在では3000万人を超える勢いで伸び続けています。
30年弱で10倍になった訪日観光客。また2020年には東京オリンピック。
さらに政府は2030年に現在の2倍の年間6000万人の訪日観光客数を目標としているので、今後もさらにホテル需要は右肩上がりに伸びていくでしょう‥。
【驚愕の事実】国内で宿泊客の5割以上が訪日外国人?! そんな彼らに愛されるカプセルホテルとは?
カプセルホテル開業までの手続きや準備

カプセルホテルをオープンするにあたって必要なこととして、営業したい管轄地域の保健所からの営業許可が必要です。そしてその他にもホテル設備が消防法を満たしているか?建築基準法も満たしているかなど確認していかなければなりません。
またカプセルホテルは格安な料金体系がウリなので、周囲に格安ホテルが集中している地域では競争激化してしまい、思ったよりも採算が取りにくいなどもあるでしょう。さらに民泊やネットカフェのような、競合業種とは差別化を図り、勝ち残っていく工夫も必要です。
しっかり事業計画を練ってからカプセルホテルをオープンさせましょう。
カプセルホテル開業するにあたっての事業計画や収支モデル

自社ビル、ベッド数40台、シャワールーム4室の場合、6千万円弱の初期投資が必要。
土地や物件費用を含まない場合は以下のような初期投資例です。

そしてこの初期投資金額はホテル事業としては格安でしょう。

また初期投資額が少ない分、客単価や売り上げが少なくても収支が合い、利益が出やすいなどの強みをもっています。

さらに損益計算シミュレーションでは人件費率を35%と書いていますが、最新のカプセルベッドはオートメーション化が進んでおり、多彩な機能を備えているので、顧客はスタッフのサポートをあまり必要としません。
また販促費についても7%というのはもう少しだけ抑えられるでしょう。
現在の一番増加率が高い顧客は訪日外国人であり、その場合の販促活動は従来の広告と違い、インターネットを最大限に活用した販促活動が求められます。
世界各国にアピールできるSNSやブログ、YouTubeなどで知名度を上げるにはほぼ費用は必要ありません。
(実際、トコトン節約してのネット上での販促コストは、ドメイン代やサーバー代の数千円だけだったりします‥)
必要なのは知名度と上げるため、ネット上での安いコストで費用対効果を狙った戦略作り。そして顧客からの高い満足度をキープし続けるための、現場でのホスピタリィー向上でしょう。
もちろん客層を意識した言語や文化での、販促活動や接客が必要になってきますが、今後も増え続ける訪日外国人への意識は必要不可欠といっても良いでしょう!
また格安の初期投資に抑えられた場合、年間の営業経費は少なくなり、さらなるサービス向上に投資できますね!
抑えるコスト、多く投資すべき費用については、最初の事業計画の段階から練っていくことが良いでしょう。
カプセルホテルは、装置型産業であるため、集客力を強め、客室の稼働率を高めることが重要である。そのため、ホームページ開設、ホテル・旅館の宿泊予約サイトへの登録は必須であると言える。また、日々の清掃を徹底し清潔感を保つことを心がけると同時に、利用者のマナーの向上に向けた啓蒙活動を行い、利用者が皆、快適に泊まれる環境を提供する努力も必要である
カプセルホテル開業のメリット・デメリット
デメリット

メリット

まとめ

格安がウリのカプセルホテル事業は潜在的市場規模が大きく、今後のさらなるホテル需要向上が期待できます。特にこの5年間での訪日外国人の増加は飛ぶ鳥を落とす勢いなのは承知のとおりです。
そのため事業計画の展望を立てやすいといえるでしょう!
しかし今やホテルも従業員も不足状態で、国内では外国人ホテルスタッフによる外国人への接客も珍しくありません‥。また訪日外国人を呼び込むため、グローバルな情報発信と、現場での接客サービス向上がさらに大切になっていきます。
カプセルホテルでクールジャパンを発信していきましょう!

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